見付地区現存天神・天満系充実度:充実

矢奈比賣神社(磐田市見付) やなひめじんじゃ

最終確認 2026-07-30

磐田市見付、東海道の宿場町を見下ろす台地の東縁に鎮座する。祭神は矢奈比賣命で、相殿に菅原道真公を祀ることから「見付のお天神様」と呼ばれ、学業成就の信仰を集めてきた。古代の国史に磐田郡の矢奈比賣天神へ神階を授けた記事があり、延喜式内社に列するとされる。旧暦8月10日直前の土日に行われる例大祭は「見付天神裸祭」として国の重要無形民俗文化財に指定され、悉平太郎の伝説とともに広く知られる。

拝殿正面。入母屋造で、向拝に注連縄を張り、左右に撫で牛を据える。
拝殿正面。入母屋造で、向拝に注連縄を張り、左右に撫で牛を据える。(撮影:2026-07-30)

別称・関連名称:見付天神

基本情報

矢奈比賣神社の基本情報
神社名矢奈比賣神社
読み方やなひめじんじゃ
地区見付
系統天神・天満系
住所静岡県磐田市見付1114-2
主祭神矢奈比賣命 神社庁
配祀神菅原道真公・霊犬悉平太郎
旧社格確認中
例祭旧暦8月10日直前の土曜・日曜(見付天神裸祭)
管理形態常駐
位置およその位置(現地未確認) 国土地理院
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写真で見る、この神社

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朱塗りの鳥居を正面から見る。扁額は「見付天神」。右は霊犬悉平太郎の像、奥は住吉神社の鳥居。写真を拡大
朱塗りの鳥居を正面から見る。扁額は「見付天神」。右は霊犬悉平太郎の像、奥は住吉神社の鳥居。
撮影:2026-07-30/大石浩之

鳥居の右側の犬に注目

朱色の鳥居の右側に、台座にのった犬の像が写っている。これが撮影記録にある霊犬悉平太郎の像だ。鳥居の額の「見付天神」と一緒に眺めると、この場所と犬の物語を結びつけて覚えられる。像の姿から物語のすべてが分かるわけではない。どこから来た犬なのかは、市が紹介する伝説を下の読み物でたどろう。

写真から分かることを中心に紹介しています。歴史の背景は下の読み物へ。

境内図の案内板。本殿・拝殿を中心に、霊犬神社・氷室神社・山神社・つつじ公園などの配置を示す。写真を拡大
境内図の案内板。本殿・拝殿を中心に、霊犬神社・氷室神社・山神社・つつじ公園などの配置を示す。
撮影:2026-07-30/大石浩之

境内図の「霊犬神社」を探す

案内板の上の方に「霊犬神社」、中央には本殿と拝殿が描かれている。文字をひとつずつ読むと、参拝した建物だけでは気づきにくい場所の名前も見つかる。鳥居のそばの犬の像と、この図に描かれた霊犬神社は別の対象として見よう。写真は2026年7月の記録なので、実際に歩くときは現地の最新の案内を確かめたい。

写真から分かることを中心に紹介しています。歴史の背景は下の読み物へ。

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由緒

創建の年代は明らかでない。もとは市内元天神の地に祀られ、のちに現在地へ遷ったと伝えるが、その年月も詳らかでない。古代の国史には、遠江国磐田郡の無位・矢奈比賣天神に従五位下を授けたとする記事、および従五位上から正五位上へ進めたとする記事があるとされる(引用される書名が資料によって異なるため、書名の確定は確認中)。相殿の菅原道真公は正暦4年(993)の勧請と伝え、東日本では最も古い勧請の記録であるとされる。

祭礼

境内の見どころ

霊犬悉平太郎の伝説

人身御供の伝説に登場する霊犬悉平太郎を祭神に加えて祀る。(静岡県神社庁 神社紹介ページ)

裸祭の次第

祭は大祭の一週間前の元宮天神社例祭(祭事始)に始まり、見付地区の清め(御斯葉下ろし)、三日前の福田海岸における心身の清め(浜垢離)、御池の清祓と続く。大祭では御神霊の渡御に先立ち、裸の群衆が見付地区内を練り歩き、拝殿で乱舞する。翌日には御神霊の還御で一連の祭礼が終わる。(見付天神裸祭 解説板(磐田市文化財課))

御神木の大杉

拝殿の東、絵馬掛けの奥に大杉が立ち、幹に注連縄を巻いて根元を玉垣で囲う。(現地確認 2026年7月30日)

大神宮遥拝所

社殿の西側に伊勢神宮の方角を向いた遥拝所があり、ここを通して神宮を拝することができる旨を掲げる。(現地確認 2026年7月30日)

境内の配置

境内図によれば、拝殿・幣殿・本殿を中心に、御神庫・祓所・大神宮遥拝所・御池・氷室神社が西側に、社務所・祈祷受付・梅之湯・つつじ館が東側に並ぶ。北側の高所に筆塚・印塚とつつじ公園・霊犬神社、南側の参道脇に山神社がある。(境内図(境内掲示))

文化財

出典

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