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掛塚まつり2026は10月17日・18日 9ヶ町の屋台と当番

公開 2026-08-24/文:大石浩之(磐田市/不動産業・宅地建物取引士)

記事内容をもとに生成したイメージ:掛塚まつり2026は10月17日・18日 9ヶ町の屋台と当番
記事内容をもとに生成したイメージです。実在の場所・人物を撮影したものではありません。

今年うちの町に屋台の当番が回ってきました。掛塚まつりの2026年の日程はいつですか

公式サイト「遠州掛塚 貴船神社例祭」は開催を「毎年10月第3土・日曜日」と記します。2026年はこれが10月17日(土)・18日(日)にあたり、前夜祭は前日の16日(金)に置かれてきました。屋台を出すのは9ヶ町で、うち8町の屋台は2005年11月21日に磐田市の有形民俗文化財に指定されています。当番の拘束は公式の運行時間表で2日30時間30分。2026年8月24日時点で年次の個別告知は未確認です。

掛塚まつり2026は10月17日・18日にあたる ── 公式が示すのは「10月第3土・日曜日」

掛塚まつりの公式サイト「遠州掛塚 貴船神社例祭」は、この祭りを「毎年10月第3土・日曜日に『貴船神社』で行われる」と記している。2026年の10月の第3土曜日は10月17日、その翌日の日曜日は10月18日である。静岡県神社庁の貴船神社の紹介ページも、例祭を10月第3土曜・日曜としている。ただし2026年8月24日の時点で、2026年の日付を名指しで告知した掲示は、公式サイト上では確認できなかった。日付そのものは規則から導けるが、最終の確認は町の役員か貴船神社に取ってほしい。

前夜祭は、その前日の金曜日に置かれてきた。公式サイトが掲載している運行時間表は平成30年(2018年)のもので、前夜祭が10月19日(金)、宵祭りが10月20日(土)、本祭りが10月21日(日)と組まれている。静岡新聞アットエスの2025年の掲載も、前夜祭10月17日(金)・宵祭り10月18日(土)・本祭り10月19日(日)と同じ並びである。同じ形が続くなら、2026年の前夜祭は10月16日(金)にあたる。本日8月24日から数えて、10月17日まで54日ある。

付け加えておくと、この日程は昔からのものではない。『静岡県磐田郡誌』(大正10年=1921年)は、当時の貴船神社の祭日を9月28日と記している。9月末の日付から10月の土日へ、例祭日は一度動いている。磐田市内の社の例祭日が暦のどこに置かれているかは「例祭日から見る磐田の祭礼暦 ── 102社の日付」に一覧で整理した。土日に寄せた社と、旧暦や固定日のままの社が混在している。

屋台を出す9ヶ町 ── 8町の屋台は市の指定、東町だけ「竹馬」で指定された

掛塚まつりの屋台を出すのは9ヶ町である。公式サイトの屋台ページは、も組【本町】・す組【砂町】・な組【中町】・よ組【横町】・田組【田町】・大組【大当町】・志組【新町】・可組【蟹町】・ひ組【東町】の9台を「本舞台」として並べ、これとは別に本町・砂町・中町・横町・新町・蟹町の6台を「曳舞台」として載せる。磐田市の自治会一覧でも、竜洋支部の西地区に掛塚本町から掛塚東町までの9自治会が並んでいる。祭の9ヶ町と自治会の9つは、名前がそのまま一致する。

磐田市の指定文化財一覧を見ると、9町のうち8町の屋台が市指定の有形民俗文化財である。指定日はいずれも平成17年(2005年)11月21日で、所有者はそれぞれの町の自治会と書かれている。

市の一覧に記された年代
大当町寛政10年(1798)作と伝えられる掛塚屋台中最古
新町慶応2年(1866)作と伝えられる。彫刻が最多
本町明治13年に再建
砂町明治29年(1896)再建。天幕は旧屋台のもの
中町明治13年(1880)製作、明治39年(1906)坂田歌吉が再建
横町明治40年(1907)製作、棟梁は横町の平野勘蔵
蟹町大正6年(1917)坂田歌吉が再建
田町坂田歌吉の子・小池佐太郎の建造

表は磐田市の一覧の記載をそのまま写した。本町の欄だけは市の一覧が「明治13年(1885)」と書いており、和暦と西暦が合わない(明治13年は1880年)。当サイトでは西暦を落として和暦だけを載せた。8件のうち3件が坂田歌吉とその子の手によるもので、掛塚の屋台が地元の職人の系譜で建てられ、建て替えられてきたことが、この一覧からだけでも読める。

東町の屋台は、この8件に入っていない。東町は別の形で指定を受けている。「掛塚祭竹馬」で、令和6年(2024年)4月30日に磐田市の無形民俗文化財に指定された。所有者は掛塚東町自治会である。市の説明は、天狗の面をかぶった「竹馬」が神幸行列の先頭で辻ごとに穢れを払う行事だとし、「江戸時代から東町が担当」「掛塚祭の神事において特に重要である」と書いている。屋台の指定から19年遅れて、行列の先頭を務める役のほうが指定された。

囃子はもっと古くに指定されている。掛塚祭屋台囃子は昭和45年(1970年)6月2日に静岡県指定の無形民俗文化財となった。市の一覧に載る所有者は「掛塚地区9自治会」である。個人でも保存会でもなく、9つの自治会が横並びで持ち主として書かれている。この所有の形が、そのまま負担の形になっている。

当番が出す時間 ── 公式の時間表で30時間30分、労務単価に直すと約10万円

公式サイトが掲載する運行時間表(平成30年)から、拘束の帯だけを抜き出す。宵祭りは午前6時の「大祭合図」に始まり、午後9時30分の奉遷祭で終わる。15時間30分ある。本祭りも午前6時の大祭合図に始まり、午後9時頃に各町内へ屋台がもどる。15時間である。2日で30時間30分。前夜祭はこれとは別で、時間表には「午前中 各町屋台曳き廻しの準備」「夕方 各町屋台曳き出し」「21:00頃 各町屋台格納」とだけ書かれている。

30時間30分を現金に翻訳してみる。国土交通省が令和8年3月から適用している公共工事設計労務単価では、静岡県の普通作業員は1人1日8時間で26,600円。1時間あたり3,325円になる。30時間30分を掛けると約101,000円である。前夜祭と、囃子の稽古と、道具の出し入れは、この外にある。祭は賃金労働ではないし、この計算で誰かに請求できるわけでもない。それでも、当番の年に一人が置く時間を金額に置き換えると10万円という桁になる。私は不動産の相談で家の維持費を出すとき、まず人の手間を時間で数えてから金額に直す。時間のままでは、家族の間で話が噛み合わないからだ。

時間表を細かく見ると、拘束の中身が均一でないことも分かる。本祭りの昼、先頭で曳き込む砂町は午前9時6分に境内へ入り、曳き出しは午後1時10分である。4時間4分、屋台は境内に据え置かれる。9台の曳き込みは9時6分から10時10分までの64分に収まり、1台あたり8分間隔。曳き出しは12時35分から13時15分まで、5分間隔で流れていく。綱を持つ腕が要るのは、この前後の合わせて2時間ほどである。

当番の周期そのものの数え方は「磐田市72,421世帯 祭り当番が回る周期を数える」に式を書いた。同じ市内の別の祭と比べたい場合は「見付天神裸祭2026は9月19日 当番が出す時間と現金」に、8日間・34時間という別の形の帯を並べてある。掛塚は2日で30時間30分、見付は8日で34時間。同じ「当番の年」でも、時間の置かれ方が違う。

世帯は19増え、人は218減った ── 掛塚1,331世帯の6年

掛塚の世帯数は1,331世帯、人口は2,703人である(磐田市「住民基本台帳大字別人口」令和8年=2026年7月31日現在)。9つの自治会で単純に割ると、1町あたり約148世帯になる。屋台1台を約148世帯で支えている計算である。市全体は72,421世帯・163,224人だから、掛塚はその1.8%にあたる。

6年前と並べると、当番の分母の動き方が見えてくる。同じ市の統計の令和2年(2020年)7月31日現在では、掛塚は1,312世帯・2,921人だった。

項目2020年7月31日2026年7月31日
世帯数1,312世帯1,331世帯+19世帯
人口2,921人2,703人−218人
1世帯あたり2.23人2.03人−0.20人

世帯数は19増え、人口は218減った。1世帯あたりの人数は2.23人から2.03人になっている。これは当番表の上では見えない変化である。当番は世帯で回る。屋台は人で曳く。分母が違う。世帯数だけを見ていれば「掛塚は減っていない」という話になるが、実際に綱を持つ手のほうは6年で7.5%減っている。

減った218人の中身は統計からは分からない。進学や就職で家を出た人、施設に移った人、亡くなった人が混ざっているはずである。不動産の側から見ると、これは家が売りに出る・空き家になるという動きより一段手前の局面で、まず家の中の人数が薄くなる。世帯数が横ばいのうちは地区の見た目が変わらないので、気づきにくい。私が氏子の減少を土地と家の側から数えたがるのは、この時差があるからである。

正直に書くと、私はこの数字から「屋台を減らせ」という結論を出す気にはならない。9台のうち1台を出さないという決め方は、その町にとって元に戻せない。数え方を示すところまでが、外から書ける範囲だと思っている。

今の人数で回すために減らせるもの ── 据え置きの4時間と、屋台庫の名義

減らす先を祭事そのものに置く必要はない、というのが私の考えである。本祭りの午前10時30分の本祭々典、11時45分の神輿渡御出発、午後3時30分の還御は、神事の順序で組まれていて氏子の側で動かせる部分ではない。動かせるのは、その周りにある「全員が全部の帯に張り付く」という前提のほうである。

具体的に1つ挙げる。屋台が境内に据え置かれている時間帯を、町ごとに2交代にすることである。先に見たとおり、本祭りの昼、砂町の屋台は9時6分から13時10分まで4時間4分、境内にある。人が要るのは曳き込みと曳き出しの前後であって、据え置きの4時間に全員が張り付く必要はない。台数も日程も神事も一切減らさずに、一人あたりの拘束を短くできるのはここである。どこまで残すかは氏子と町で決める事柄で、私が決める話ではない。

その上で、当番の家が今日確認できることを2つ挙げる。第一に、自分の町の屋台が市の指定文化財かどうか。8町は平成17年11月21日の指定、東町は令和6年4月30日に竹馬が指定されている。指定の有無で修理の相談先と手続きが変わる。磐田市の文化財課(電話0538-32-9699)が窓口である。

第二に、屋台庫の敷地と建物が誰の名義になっているか。屋台の所有者として市の台帳に載っているのは各町の自治会だが、自治会そのものは法人格を持たないので、そのままでは不動産の登記名義人になれない。個人の共有名義や、歴代の役員の名義のまま残っている例は珍しくない。磐田市は「認可地縁団体が所有する不動産に係る登記の特例」の案内を出している。氏子と土地の器を3つに整理した話は「認可地縁団体と宗教法人 磐田の氏子と土地の3つの形」に書いた。屋台庫の土地も、理屈はまったく同じである。屋台は市の台帳に載って守られているが、それを収める建物の下の土地は、台帳のどこにも守られていない。

屋台を道路へ出すには、磐田警察署への道路使用許可がいる。手数料と窓口と書類の部数は「祭礼の道路使用許可 磐田署窓口と手数料2,400円」に整理した。2026年4月1日から2,400円になっている。

貴船神社そのものの由緒と、境内に並ぶ末社は「貴船神社(掛塚)」に整理してある。氏子の一人として商売の目で見ると、2026年10月17日・18日という2日間は、9ヶ町・30時間30分・1,331世帯・1世帯2.03人という4つの数字の上に立っている。日程の1行だけを手帳に書き写すより、この4つを町の引き継ぎ書に残すほうが、翌年(2027年)の話がしやすくなる。

よくある確認

掛塚まつり2026の日程はいつですか。

公式サイト「遠州掛塚 貴船神社例祭」は「毎年10月第3土・日曜日」と記しています。2026年はこれが10月17日(土)・18日(日)にあたります。前夜祭は前日の金曜に置かれてきたので10月16日にあたります。2026年8月24日時点で年次の個別告知は確認できていないため、最終確認は町の役員か貴船神社へどうぞ。

屋台は何台出ますか。9ヶ町の名前を教えてください。

公式サイトの屋台ページは「本舞台」9台を掲げます。も組(本町)・す組(砂町)・な組(中町)・よ組(横町)・田組(田町)・大組(大当町)・志組(新町)・可組(蟹町)・ひ組(東町)です。ほかに曳舞台6台が載ります。うち8町の屋台は平成17年11月21日に磐田市指定の有形民俗文化財となりました。

当番の年は、どのくらいの時間を出すことになりますか。

公式サイトの運行時間表(平成30年)では、宵祭りが午前6時の大祭合図から午後9時30分の奉遷祭まで15時間30分、本祭りが午前6時から午後9時頃まで15時間で、2日合わせて30時間30分です。前夜祭と囃子の稽古はこれとは別にかかります。静岡県の普通作業員の労務単価に置き換えると約101,000円分にあたります。

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出典・確認先

制度・金額・期限は変わります。相続、税、登記にかかわる個別の判断は、税理士・司法書士などの専門家と、氏子総代や神社庁の窓口にご確認ください。本記事は一般的な情報であり、特定の神社・家・土地についての判断ではありません。

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この記事を書いた人

大石浩之(磐田市/不動産業)

富士ヶ丘サービス株式会社 代表取締役/宅地建物取引士

磐田市で実家じまい・相続・空き家の相談を受けています。氏神や祭りの担い手の話は、家や土地をどうするかの相談と必ず同じ場に出てきます。その現場で見たこと・聞いたことを、判断できるところとできないところを分けて書いています。

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